「フリースクールに通っていれば、そのまま高校卒業になるのだろうか」
不登校の選択肢を調べていると、フリースクールと通信制高校がどちらも「学校に行きづらい子どもの居場所」として紹介されることがあり、違いが分かりにくいと感じる方は少なくありません。
この記事では、フリースクールと通信制高校の違いを、卒業資格・費用・出席扱いの仕組みという観点から整理します。
フリースクールとは
フリースクールは、NPOや民間団体が運営する、不登校の子どもの居場所や学習の場です。法律上の「学校」ではないため、在籍している中学校や高校の学籍はそのままに、日中の居場所や学び直しの場として利用するのが基本的な形になります。
学習サポートのほか、体験活動やカウンセリングなど、施設によって特色はさまざまです。学習支援に力を入れている施設もあれば、居場所づくりや体験活動を中心にしている施設もあり、一律ではありません。
通信制高校とは
通信制高校は、法律にもとづいて設置される正式な高等学校です。レポート・スクーリング・試験という3つの要素を満たし、必要な単位を取得すれば、全日制・定時制と同じ高校卒業資格を得られます。
N高等学校のように、週1日からの通学コースや、自宅で完結するネットコースを用意している学校もあり、対面への不安の度合いに合わせて学び方を選べる点も特徴です。
一番大きな違いは「卒業資格の有無」
フリースクールと通信制高校の最も大きな違いは、卒業資格が得られるかどうかです。フリースクールに通っただけでは高校卒業資格は得られず、卒業資格が必要な場合は、別途、通信制高校などの学校に在籍する必要があります。
フリースクールで中学校生活を過ごしたあと、高校では通信制高校を選ぶ家庭もあれば、フリースクールでの学びを重視して、高校でも同じような環境を探すケースもあります。
出席扱いになるかどうかは条件次第
フリースクールに通った日数を、在籍する学校の「出席」として扱ってもらえる制度があります。ただし自動的に認められるわけではなく、在籍校との十分な連携が取れていることや、実際に施設へ通所していることなど、いくつかの条件を満たす必要があり、最終的には在籍校の校長の判断になります。
利用を考えているフリースクールがある場合は、出席扱いの対象になるかどうかを、在籍校やフリースクール側に事前に確認しておくと安心です。
費用の違い
フリースクールの費用は施設によって幅が大きく、月額3万円程度が一つの目安とされていますが、内容によっては5万円近くになることもあります。これとは別に、入学金として1万円から10万円程度がかかる施設もあります。
通信制高校も学校ごとに学費の仕組みが違うため、単純比較は難しい部分があります。どちらを検討する場合も、資料請求や個別相談で費用の内訳を確認しておくことをおすすめします。
どちらを選ぶか、あるいは併用するか
安心できる居場所を確保することを優先したいならフリースクール、学びながら卒業資格も得たいなら通信制高校というように、何を大切にしたいかによって合う選択肢は変わります。フリースクールを長く利用しながら、卒業資格にはこだわらずに過ごす家庭もあれば、途中から通信制高校に軸足を移す家庭もあります。
どちらか一方を選ばなければならないわけではなく、フリースクールで少しずつ人と関わる時間を増やしながら、並行して通信制高校の情報を集めておく、という進め方もできます。
まとめ:目的に合わせて使い分ける
フリースクールは子どもの心の回復や、自分のペースでの学び直しを支える場です。通信制高校はそこに加えて卒業資格も得られる正式な学校で、それぞれ異なる役割を持っています。どちらが優れているというものではなく、子どもの今の状態と、何を大切にしたいかに合わせて選ぶことが大切です。
気になった学校の資料をまずは取り寄せて、実際の中身を比べてみてください。

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