不登校と発達障害の関係とは?決めつける前に知っておきたいこと

不登校と発達障害の関係

「学校でのちょっとした違和感や、集団行動の苦手さが、不登校と関係しているのだろうか」

子どもが学校に行けなくなったとき、発達障害という言葉が頭に浮かぶ保護者は少なくありません。とはいえ、インターネットの情報だけで判断してよいものか、不安に感じることもあるでしょう。

この記事では、不登校と発達障害の関係について、現時点でわかっていることと、気になるときの相談先を整理します。

目次

不登校と発達障害はイコールではない

まず押さえておきたいのは、不登校の原因が発達障害だけで説明できるわけではないということです。不登校にはさまざまな要因が重なっており、発達障害の診断を受けていない子どもも数多く不登校になっています。

同じように、発達障害の特性がある子どもの多くは、学校に通いながら日々を過ごしています。「発達障害=不登校になる」という単純な図式ではなく、その子と学校環境との組み合わせによって、通いづらさが生まれることがある、と捉えるほうが実情に近いでしょう。

学校環境との相性が背景にあることも

ものの感じ方や集団での過ごし方には、一人ひとり個人差があります。学校という「毎日決まった時間に、決まった集団で、決まった活動をする」環境が、その子にとって大きな負担になっていることがあります。

ただし、こうした感じ方の強さや傾向は、家庭での様子を見ているだけで判断できるものではなく、専門的な評価が必要な領域です。負担の大きさは学級の雰囲気や先生の対応、学び方の工夫によっても変わってくるため、「その子の努力や性格の問題」と決めつけず、環境との相性の問題として捉えることが大切です。

「二次障害」という視点

発達の特性を持つ子どもが「みんなと同じようにできないといけない」という周囲の期待に応えようとして、無理をして周囲に合わせ続けることがあります。発達障害の臨床にたずさわる信州大学の本田秀夫教授は、こうした「普通のふりをする」行動(社会的カモフラージュ行動)を続けることが本人にとって大きなストレスになり、不安や気分の落ち込みといった「二次障害」につながる場合があるという見方を示しています。

これは本田氏の臨床的な知見にもとづく一つの見方であり、無理を重ねた結果として不登校に至るケースもあるとされています。本人の特性を否定せず、早い段階で「無理をしなくていい」と伝えられる環境があるかどうかが、負担を減らすうえで重要だと考えられています。

気になるときは専門機関に相談する

発達障害かどうかは、保護者が本やインターネットの情報だけで判断できるものではなく、医療機関や専門機関による診察・検査を通じて判断されるものです。「うちの子もそうかもしれない」と感じても、決めつけずに、まずは専門家の話を聞いてみることをおすすめします。

相談先としては、児童精神科や発達外来のある医療機関のほか、各自治体の発達障害者支援センター、学校のスクールカウンセラーなどがあります。診断の有無にかかわらず、子どもが今困っていることに対して、学校や周囲がどう配慮できるかを一緒に考えてもらえることも多いので、まずは相談してみる価値があります。

学校以外の学び方という選択肢

集団での一斉授業に負担を感じやすい子どもにとって、学び方そのものを見直すことも一つの手段になります。通信制高校の中には、自分のペースで学習を進められるコースや、少人数での関わりを大切にしているキャンパスもあります。

N高等学校のように、週1日からの通学コースや、自宅で完結するネットコースを選べる学校であれば、対面でのコミュニケーションに慣れるペースを本人に合わせて調整しながら、高校生活を進めていくことができます。学校選びの際は、合理的配慮やサポート体制について、資料請求や個別相談で確認してみるとよいでしょう。

まとめ:決めつけず、専門家と一緒に考える

不登校と発達障害には関連が指摘されることもありますが、両者はイコールではなく、背景は子どもによってさまざまです。保護者だけで判断しようとせず、専門機関に相談しながら、その子に合った環境や学び方を探していくことが、無理のない一歩につながります。

学校の外にも学び方の選択肢は広がっているので、視野を広げて情報を集めてみてください。

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